2014年6月18日水曜日

おもろい映像を作ろうとして、ほとんど人がする失敗理由

僕は映像を作るのが好きである。
その映像を見た人から「カメラ割りがいい」とか「カットがおもしろい」と褒めてもらうことも多々。
これはプロとしてではなく、あくまでアマチュアレベルでの話だけど。

そのついでにこんなことを聞かれる。

「私も田中さんみたいなムービー作りたいけど、どんなカメラ買えばいいかな?」と。

僕はいう。「今お持ちのスマフォでいいんじゃないですか。」と。

映像をつくるときに大事なことは決して「映像の綺麗さ」ではないわけで。
むしろ、構成がすべてだったりする。

これは昔のファミコンを思い出してもらいたい。
ドラクエ1、2、3。スーパーマリオブラザーズ。
スパルタンX、カラテカ、ギャラガ、ゼビウス。
思い出はつきないが、それらのゲームが高画質であったかと言えば、そうではない。

昔なにかで読んだけど、ファミコン時代は音楽を流すときも「同時発音数4」とかだったらしい。
これはどういうことかというと、同時に4つの音をならすのが限界だったということ。

例えばピアノでコードCのドミソを和音で引けば、あと鳴らせるのは1音、、
その発音数であれだけの音楽を作っていたと思えば脅威である。

話はそれたが、ほんと映像をつくるのは簡単だ。
特にいまはiPhoneさえあれば、iMovieをつかうことでほんと簡単に映像が完成する。
スマフォ1台で。

だから映像をやってみたい人は、画質にこだわるのではなく、構成にこだわれば十分な映像はできるのだ。

あとは視点の問題だと思う。
映像をつくるさいに「ほら、おもろいでしょ!」という映像はたいていすべる。

例えば「よぼよぼのおじいちゃんが実はすごく元気でダッシュする」という映像を作る場合、たいていの人がいきなりおじいちゃんが走り出す映像をつくる。

これでは意味が分からない。

おもろいとか、興味を引く映像というのはバランス崩すから面白い。
日常や、常識というベースがあり、それが崩れるから面白い。

だからダッシュじいちゃんの映像であれば、まずは年相応の動きや日常の映像をいれなければならない。
将棋を縁側で打つとか、ゲートボールをする姿。
その「いかにもおじいちゃん」という常識を見せたのちに、ダッシュするからバランスが崩れる。

たいがいの映像はその常識の部分が抜ける。
だから見ている人は「はぁ?」となる。
設定が不明なのだ。

これはディズニーランドの作りとも同じ。
ディズニーランド(非日常)が入園してからお土産屋があり、そこを抜けてやっと夢の国の中に入るのも日常からいきなり非日常へいかないように、お土産屋のストリートでその「つなぎ」をしているからだ。

まず、日常、常識ありき、そしてそれを崩す。
この順番である。

そういう意味ではセンスもあるかもしれないけれど、見る人への親切心が大事なのかもね。

結婚式やその他いろいろ、映像をつくる人はぜひ参考にしていただくとうれしいです。

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